自然言語処理によるAIチャットボットは本当に人工知能か?
どうも、こんにちは!
先日、リハ関連職のためのエビデンスベースのAIチャットボット
「PT Exam Lab」をLINEでリリースしました。
https://line.me/R/ti/p/%40pri8559a
AI;人工知能と銘打ちましたが、複雑なものではありません。
むしろ私は人工知能ではないと思っています。
なぜなら、コンピューター自身が考えて返答しているのではなく、人間の手で1つ1つ学習させているからです。
LINEに搭載されているいわゆるAIのイメージ
みなさんのイメージはこのような形ではないでしょうか?
実際は違います……こうです。
DialogflowというGoogleの自然言語を学習させるためのフレームワークを使用しています。日本語の学習も出来るのですが、学習させる言葉以外は全て英語ですので全く、本当に全く英語が出来ないひとには作れません。
Dialogflowを使用して手作業で言葉を入力します。
この言葉が入力された場合は、このように返答するという流れを学習させていきます。言葉は無限大にあるので、ユーザーから言葉を引き出すように、変な言い回しなども設定していく訳です。
そして、ある特定の言葉を受け取った時には、階層的に質問や回答を用意しておくと問診のようなシステムが出来ます。
PT Exam Labでの “ めまいの問診 ”はこのような階層をしています。
(意味不明ですいません。)
これを文書で行えばチャットボットになりますが、音声で行う事も可能にすれば本当の問診みたいになりますよね。
では、現在日本で行われている医師の問診や理学療法前のカウンセリングを録音しておけばどのような流れで問診が進んでいるのか?どのような質問をすれば診断にたどり着くのか?ということが分かります。
これをコンピューターに学習させることで、いずれは問診もコンピューターが出来るようになります。
画像診断に関しては既に熟練医師より精度も速度も人工知能が勝りはじめているので問診のできる人工知能ができれば社会保障費の軽減になるでしょう。
解説した通り、自然言語処理という点やコンピューターに学習させている点では間違いではないので人工知能の分野なのですが、チャットボットの場合は学習させるのは基本的に手作業ですし、現実的に、 “今は” 人間に到底およびません。
そのためPT Exam Labの限界は開発者である私の限界であると言えます。
本当に人工知能が脅威となるのは、自分(人工知能)を超える人工知能を作れるようになった時や人が命令しなくても自動で学習するようになった時であると言われています。それが2045年くらいだと噂されています。
本当かどうかは誰も分かりません。
理学療法士のための人工知能概論というブログを書いていますが、これからは人工知能についての知識がない医療人は取り残されていくのではないでしょうか?
一応、簡単な本を紹介します。
|
今回も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
PT Exam Labの説明書: