腎機能 検査値 CKD - PT Exam Lab -
腎機能 検査値 慢性腎臓病(CKD)
尿素窒素(BUN)
蛋白質が分解されてできる老廃物です。腎臓の糸球体で濾過され尿中に排泄されます。腎機能が低下すると、血液中の尿素窒素をうまく濾過できないので、血液中の尿素窒素の量が多くなります。
高値を示す場合
腎機能障害、腎不全、脱水、消化管出血
低値を示す場合
肝不全、尿崩症、妊娠
基準値 8~20mg/dl
クレアチニン(CRE)
クレアチニンはアミノ酸の一種クレアチンが代謝されて できた老廃物です。クレアチニンは腎糸球体で濾過されますが、ほとんど再吸収されずに 尿中に排泄されます。腎臓が正常に機能していれば尿中に排泄されますが、血液中のクレアチニンが多いということは、腎機能が障害されていることを示します。 筋肉内で合成されるクレアチニンの量は筋肉量に比例するので、筋肉の病気を調べ るときにも検査されます。
高値を示す場合
急性・慢性腎炎、腎不全、尿毒症、腎盂腎炎、腎臓結石、肝硬変、心不全
低値を示す場合
筋疾患(筋ジストロフィ-)、尿崩症
基準値 男性 0.6~1.1mg/dl 女性 0.4~0.9mg/dl
推算糸球体濾過量(eGFR)
推算糸球体濾過量(eGFR)は、どの程度、腎臓に老廃物を尿へ排泄する能力があるかを示しており、この値が低いほど腎臓の機能が悪いということになります。
健康な人では、eGFR は 100ml/分/1.73 ㎡前後 ですが、蛋白尿などの腎障害がなくとも、60 ml/分/1.73 ㎡未満が持続(3 ヶ月以上)して いれば CKD と診断されます。さらに eGFR が低下すると CKD の重症度(病期)が進み、 透析や心臓病などに心血管疾患の危険が高まります。末期慢性腎不全・透析では 15 ml/分 /1.73 ㎡未満になります。
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