血液ガス - PT Exam Lab -
血液ガス
動脈血酸素分圧(PaO2)
PaO2は動脈血酸素分圧を示す値で、基準値は90 ~100mmHgです。臨床では一般的に、酸素化の指標として用いられています PaO2は、肺胞から血管の中に入り込み、血液中に溶け込んでいる酸素です。ヘモグロビンと結合していない酸素のことで、酸素はヘモグロビンと結合することで組織へ届けられます。そのため,血液内にあるだけでは何の意味もありません
この酸素と結合したヘモグロビンは「酸化ヘモグロビン」と呼ばれますその酸素との結合状態を表したものを「SaO2(酸素飽和度)」と言い、SaO2は「酸素との結合具合」を示します一般的には,PaO2が60mmHgの時にSaO2は90%であると判断でき、臨床ではPaO2でおおよその酸素の飽和度を把握しています。
上記、動画はわかりやすいかと思います。
PaCo2(動脈血二酸化炭素分圧)
換気の指標として用いられます。正常値は35~45 Torrで、PaCO2は、体内の酸塩基平衡にも関与しています。
PaCO2<35 Torr の場合は、換気量が増加していることを示し、過換気の状態です。 原因として、発熱、疼痛、せん妄、感染症、代謝性アシドーシスの代償などがあります。PaCO2>45 Torr の場合は、換気量が低下していることを示し、低換気の状態です。 原因は大きく2つあって、 1つは、喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)のような気道が閉塞する病態によってCO2を十分に排出できない場合です。