RコマンダーでBland-Altman analysis (ブランドアルトマン分析)
どうも、ちょっと復習がてらに書きます。
Bland-Altman analysis (ブランドアルトマン分析)
Bland-Altman analysisですが、PT協会にも解説がありました↓。
Bland-Altman analysis (ブランドアルトマン分析)は、系統誤差を確認する方法です。
そして、系統誤差は固定誤差と比例誤差に分けられます。
・固定誤差とは真の値に関わらず、特定方向に一定の幅で生じる乖離のことです。例えば、関節可動域測定で1回目の測定より、2回目の測定の方が大きくなってしまうなどが固定誤差です。
・比例誤差とは真の値に比例して増減する、特定方向に生じる誤差のことです。例えば、10m歩行時間を計測する際に、平均5秒で歩く人と平均30秒で歩く人がいた場合、平均30秒で歩く人の方が誤差が大きい場合などです。
固定誤差の算出方法の例
1回目の計測ー2回目の計測の差の95%信頼区間が0を通過する場合、1回目と2回目の計測の差がないということなので、固定誤差がないと判断することが多いようです。
比例誤差の算出方法の例
"1回目の測定と2回目の測定値の差の平均"と"1回目の測定と2回目の測定値の平均"の単回帰分析の結果が有意である場合に比例誤差があると判断することが多いようです。
少し、難しいですが、こちらの論文が詳しく日本語で載っております。
RコマンダーでBland-Altman analysis (ブランドアルトマン分析)
(Rコマンダーのインストールはこちらで↓↓Windowsのみですが、Mac版はこの記事の1番下にインストール方法を記載しています。)
今回はサンプルデータを使用したいと思います。
ダウンロードはこちらから。
OTAとOTBのデータがありますので、コピーしてください。
Rコマンダー⇒データインポート⇒OKの順にお願いします。
次は、統計量⇒信頼性係数⇒Bland-Altman プロットと検定⇒2つの測定値を選択⇒OK
このような画面が出てきたら成功です。
図↓
UIは微妙ですが、無料で使えるソフトなので良いですね。
検査、評価の信頼性についての過去の記事↓
EZR・RコマンダーをMacで使えるようにしてみた!! - 人工知能・リハビリ・日記・理学療法