症例報告のガイドラインー CARE ー PT Exam Lab ー
症例報告のためのガイドライン
Case Report Guidelines
症例報告(ケースレポート)のためのガイドラインをご存じでしょうか?
CARE
よく書かれた透明性の高い症例報告書は、(1)潜在的な利益、有害性、資源の使用に関する情報を早期に明らかにし(2)臨床研究や臨床実践のガイドラインのための情報を提供し、(3)医学教育に情報を提供する。
著者が報告ガイドラインに従えば、質の高い症例報告が得られる可能性が高くなる。2011年から2012年にかけて、臨床家、研究者、ジャーナル編集者のグループが、症例報告における情報の正確な報告に関する推奨事項を作成し、CARE(症例報告)ステートメントとチェックリストを作成した。
という事が、記載されておりました。
日本語版がないので、簡単に作成してみました。(数年前にしたものですが)
1. タイトル
ケースレポートという言葉を着目する範囲と共にタイトルに含める
2. キーワード
4-7個のキーワードのうち1つは、"ケースレポート"にする。
3. 抄録
背景:この事例の特徴は何か? それは医学文献に何を与えるか?
患者の主な関心事と重要な臨床所見
一次診断、介入、および結果(転機)
結論- この症例で得ることができる教訓は何であるか?
4.はじめに
先行研究とともに、今回の症例における現在の標準治療と意義を述べる
5.時系列
図表を用いた時系列の情報提示、
6.患者情報
患者が特定されない程度の固有情報と患者層
主訴・受診のきっかけ
過去に受けた治療・所見、関連した病歴
7.身体所見
関連した身体所見
8.診断的な評価
検査・画像・問診を用いた評価
鑑別診断・診断理由
診断、評価、治療などに関連する図表
9.介入
外科的治療、投薬、生活指導、治療など
頻度、期間、量など
介入の留意点
その他
10.経過と転帰
臨床家の評価:適切である場合は、患者の転帰の評価
重要なフォローアップ診断評価
有害事象を含む認容性の評価
11.考察
症例における良い点と限界
この症例が臨床現場においてどのような情報を与えるか
検証可能な仮説
結論・根拠
12.患者の視点
治療における患者の評価
13.説明と同意
患者へのIC
14.その他
利益相反、謝辞